可愛い落とし物?
午後、近くにある超大型DIY店・ジョイフル本田にお買い物に行ったついでに、その駐車場に開店した回転寿司屋さんで軽く食事を…と、店に入ろうとすると……
あれ?
看板文字の裾のところに何かが……
近づいてみると……
アンパンマンが腰かけてる…。
たぶん、お店に来たお客さんの、おそらく子供さんが、落としてしまったんでしょうね。そうして、それを見つけた誰かが、人目に触れやすいようにと、ここに置いて行ったとか…。
だいじにしているアンパンマン人形を落とした子は、おそらくとても寂しく悲しく思っているはず。
うまくすれば、親御さんが引き返してきて見つけてくれるかも…。
実は私自身、これまで例の五万円以外にも、ここ印西市では二度落とし物をしてるんです。
どちらも、牧の原公園にほど近い滝野公園の競技場の芝生の上。最寄りの駅である印西牧の原駅まで歩いていくときの近道なので、そこを突っ切っていくわけ。
一度目は暑い夏の日のことで、上着を片腕にひっかけて急いでいたため、うっかり胸ポケットに入れていたスイカを落としてしまった。
(SUICAですけどねもちろん、西瓜じゃなくて)
いくらぐらい残っていたか細かい額は不明ですが、たぶん五千円程度は残っていたはずなので、乗る予定だった電車はパスして探しに戻った…すると、階段のところにいた男子高校生が「これ、でしょ?」と笑顔で渡してくれた。
聞けば、競技場でジョギングしていたところ、私が階段を駆け上がるときにポロっと何か落としたのを偶然見てはいたけれど、まさかそんな重要なものだとは思わなかったのであえて大声で注意したりはしなかった。ところが、コースを回って階段で少し休憩しようとしたら、このスイカが落ちていた。で、ちょうど追いかけようかと思っていたところだという。
丁重にお礼を言って、千円(落とし物拾得者への謝礼は5パーセント以上20パーセントまでと法律で決められているそうなので)を渡そうとしたら、笑いながら頭を振って走り去っていった。
お名前も聞けなかったし、なんだかかえって失礼なことをしてしまったようで恥ずかしかったけれど、今でも感謝しています。(スイカも財布のポケットから出さないようにして使うようにしてます)
もうひとつは、冬の寒い日、関西へ一泊旅行に行ったときのこと。私は汗かきなので、途中でコートを脱いでやはり腕に引っ掛けて歩いてたのですが、そのときニット帽をコートのポケットにつっこんでたんですよね、無造作に。
で、その時は電車に乗った後に、ニット帽がないことに気づいたのだけれど、まあ千円程度(イオンの見切りセールで)のものでしたから、あきらめてそのまま関西に向かった。
で、翌日の夜帰ってきたとき、
またこのへんで落としたんだろうなぁ…
と、内心苦笑しつつ競技場の芝生を横切っていくと…
あった…!
競技場のコースの向うの柵に架けてあるのが、照明の灯りに浮かび上がって見えた。
間違いなく、私が長年愛用していた黒のニット帽でした。
そして、もうよれよれになって使わなくなった今も、このニット帽は大切に保管してある。いつかまたここを通ってこれを見つけるだろうと、さりげなく拾い上げてひっかけておいてくれた印西市民の誰かのことを想いつつ…。
あのアンパンマンも、持ち主の手に戻るといいですね。
どんなに安価なものでも、他人には無価値なものでも、当人にとっては大切なものだったりもするわけですが、それ以上に、自分のものでもないものをとったり、傷つけたり、無造作に捨てたりはしないという人たちがたくさん住んでいる(あるいはやってくる)ここはやっぱり
すごいぞ!印西
それにしても、あの看板文字の窪みにアンパンマンをちょこっと座らせた拾い主さんのセンス、なかなかのものですねぇ。
アンパンマン、とても楽しそうに見えたし。(笑)