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草深原(のごくごく一部)の360°動画

北総鉄道印西牧の原駅近くに残された希少な草原の風景です。

 

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 車が走る音や風の音にも負けず、小鳥やカエル、昆虫の鳴き声などがはっきりと聞こえるでしょう。(特に収音マイクなどを使ったわけではありません)

 

これも、環境省や千葉県指定の絶滅危惧種ホンドギツネをはじめとする136種の希少生物を含む、800種以上の多様な生物が棲息する「奇跡の原っぱ」(の一部)だからこそ。

 でも、なんでこんなエコ聖地が出来たかというと、

そこには思いもよらない歴史が…。

 

それも、わずか半世紀にも満たない歴史が…。

 

もちろん、もともとここは様々な野草が生い茂り、様々な野鳥や昆虫が繁殖し、ちょうど歌川広重の浮世絵の一枚に描かれたような牧歌的風景が展開していた(らしい)。

けれど、1970年代後半にちょっとした造成工事が企てられたせいで、その地質や生態系も変化することになった。

関東ローム層を引きはがして、その下側の粘土層(常総粘土層)をむき出しにしたおかげで、その場所にふつう山岳の岩場にしかみられないような絶滅危惧植物たちが住み着くようになったとか。

 

ね、おもしろいでしょう?

なんでもかんでも開発!ってのもダメだけど、かといって何が何でも昔のままの状態を維持すべし!というのも、かえって意外な(そして有意義な)変化の芽をつんでしまうことにもなりかねない。

 

肝心なのは、

いかに知恵をはたらかせて豊かな風土を更新していく

ということじゃないでしょうか。