BIG HOP ガーデンモール印西での事件
大型ショッピングモール BIG HOP の入り口が見えてきます。
この陸橋を渡り切ったところで右に折れて進んでゆくと、
駅前ビレッジ
という通りに入ります。
イタリアの村をイメージした造りになっていて、確かに当初は大きめのイタリアンレストランが入居していたのですが、その後閉店しては別の店になったりで、衰退の一途。
今のところ目立つ店としては、千円カットのQBBと板前バルという創作料理系?のバーぐらいかな。
そういえば、数か月前の夜、ここを散歩していると、ある飲食店から出てきた初老の男性が、いきなり倒れたんですよね。前のめりになって、そのままバタンと大きな音をたてて…。
その場に居合わせた人や通りかかった人たち、総勢十人余りだったかな、急いで駆け寄って「大丈夫ですか?」と聞いたら、その男性は力ない笑顔でうなずく。ちょっと酔ってる様子で、とりあえず命に別状はなさそうだったけれど、とにかく消防署に電話して指示を仰ぐと、気道を確保して安静にと…。
救急車が来るまで、みんなで取り囲んで男性の頭の下に靴や衣類を敷いて枕替わりにしたり、意識を失わないよう話しかけ続けたりしてたけど、長かったですね、待つ間。(ちなみに、靴というのは、男性自身が倒れたときに脱げ飛んだもの)
ようやく(といっても十分ぐらいかな)救急車のサイレン音が近づいてきたので、私は現場の位置と容態を伝えるために走っていった。でも、救急車は直接にはそこまで入れなくて、駐車場の方へと大回りすることに。
そして、私が現場に戻ったときには、すでに男性は救急車に積み込まれてて、ちょうど走り去っていくところだった…。
いったんはホッとしたんだけど、
不思議なことに、サイレンの音が聞こえない。
どうしたんだろう?
考えられる可能性はふたつ。
まったく問題なかったか、それとも…。
その後どうなったのか、未だにわからないままです。
ただ、今でもはっきり覚えているのは、
通りすがりの十数人の人たちに取り囲まれて敷石の上に横たわっているおじさんの顔に浮かんでいた微かな笑み。
それは、ちょっと寂しげな感じでもあったけれど、どこかホッとしたような、深い安ど感に満たされているような笑顔だった。
そうですね…。
殺伐とした世の中感もあるけれど、
なにかあったら、見も知らない人たちでも、本気で心配してくれるって、やっぱり人間って…という気もします。
*もしあの場にいて結果もご存知の方がこれを読んでくださってたら、メールで教えてください。
→印西太郎