開拓地としての印西
私自身は関西の出身ですが、印西の精神風土はどこか北海道に似ているような気がします。
人間だけじゃなくて、土地も似ているような…。
そのことをとある生粋の道産子に言ってみたら、即否定されましたけど。(苦笑)
でも、印西の歴史を調べてみるうちに、やっぱり…と思わされたのは、この地の大半が開拓地だったってこと。
しかも、今現在も進行中のちゃきちゃきの入植地ですよね。
ただ、北海道は住んでる人たちの祖先たち自身が開拓してきたのに対して、今の印西はUR&デベロッパーの開発という違いはあるにしてもね。
一時、エクササイズ的に自転車で(その当時は本埜村や印旛村だったところも含めて)あちこち走り回ってたことがあるんですけど、不思議な感覚でした。
たぶん、住んでる人たち以外はまず入っていきそうにない細い山道みたいなところがいっぱいある。方向感覚が失われてしまうほど、複雑な小径が谷合を縫って走ってたりする。
これは自転車じゃないけど、あるとき徒歩でそういう小径をトレッキング(笑)してたとき、マジ迷子になっちゃって、斜面を這い上がってみたら、変わった雰囲気の道路みたいなところに出た…と思ったら、そこはとある研究所の敷地だったんですよね。
ちょうど資材をデリバリーに来ていたトラックのドライバーおじさんに事情を話してみると、「表門はあっちの方だから、ゲートの係の人に言って出るといいですよ」と。
で、構内を歩いていると、ちょうど昼休みで、研究所員の男性たちが建物と建物の間の廊下をぞろぞろと歩いていくのが見えたりで、まさに闖入者もいいとこでしたね。ただ、門番の男性に「一応連絡がつく電話番号とお名前を書いてください」と指示されたものの、特に不審がられもせずに出ることが出来ました。
話がちょっとそれちゃいましたが…印西という土地はかなり奥深い。
こんなに急激に入植者(笑)が増えても、異次元空間がちゃんと残っている。そして、そこに静かに住んでいる人たちもまた、かつての入植者の子孫たちなんですね。