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ここに住むことにするまで(1)

十数年前にここに住むことを検討し始めたとき、まず現地に住んでいる人たちに土地の成り立ちや住み心地を訊いてみました。

 

土地の成り立ちというのは、造成地の場合、特に地下水脈とかが重要なポイントになるから。

今、日本の各地で豪雨による水害が大きな被害をもたらしていますが、異常気象ということに加えて、宅地開発にも大きな問題がある。そして、そのほとんどが水脈がらみ。

 

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しかも、地図を見ると「滝野」とか「瀧水」、あるいは「龍(つまり水神)」といった水がらみの地名が散見。

利根川そのものからは少し離れてはいるものの、その水系とも関係がありそう。

もちろん、以前にもちょっと触れたように、手賀沼、そして印旛沼という大きな沼地ともからんでいる。

 

ただ、だからといってどこもかしこも危険というわけではない。

宅地としての危険度を見極めるポイントは主に三つ。

  1. 沼地などの埋立地ではないこと。
  2. 比較的浅い地下水脈が走りやすい地形ではないこと。
  3. 崖や斜面など、樹林を切り開いた土地でないこと。

1は、もともと湿地帯の上に盛り土しただけのことなので、土地一体が地下水や雨水の溜まりとなったまま後々ずっと湿気が上がってくる危険性あり。家屋がカビやすく傷みやすいだけでなく、健康に悪影響も。

2は、豪雨などのときに地下水脈があふれ、その勢いで地下の土が削り取られて水脈が拡大し、陥没などが起こる恐れあり。

3は、樹木が生えているからこそ水の流れによる土砂流が起きずにいたところを、伐採によってむしろ土砂流を促すような地形にしてしまっているから。

 

3については一目瞭然、この辺にはないケースなので、1と2について確認するため、とある日の昼間、近隣の農家の方に尋ねてみることに…。

 

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イメージ写真(記事内の農家のお宅ではありません)

このあたりの農家はほとんどが広々とした敷地で、ちょっとした林に囲まれ、そこに数軒の住居や納屋が立ってたりするけれど、そのお宅も広い庭の向うの納屋の軒先で一家の人たちが農作業の休憩時。お茶を飲みながら談笑されてました。

「こんにちは。突然お邪魔してすみません」と丁重に失礼を詫びたうえで、事情を説明すると、一家の主婦らしき女性が気さく&明るく答えてくれました。

「ないない、心配ない。あの辺りは里山だったとこだから。沼とは関係なし。土を削っただけ。安心して安心して」

一気に不安が払しょくされました。

と同時に、初めての土地じゃないみたいな、不思議な親近感がわいてきた。

その女性だけでなく、他の皆さん全員が、近ごろこの国ではほとんど見ないような、暖かなゆったりとした笑顔でこちらをみてうなずいてたから…。

 

もう忘れていらっしゃるかもしれないけれど、

あの時はどうもありがとうございました。