「すなお」なことは、いいこと?
英語でnaiveというと、日本語の「ナイーヴ」というのとは全く違ったニュアンスになる。日本語のように好意的な含みはなくて、むしろ
「無知で未熟でおめでたい」
みたいな感じになるんですね。
そういえば、このあいだパックンが某TV番組で言ってたけど、
日本でいう「すなおな人」は、USAでは
自分の意見をもたない主体性のない人
ってことにしかならないとか。
つまり、日本では自己主張しない人畜無害なキャラや態度が尊重されるけど、USAとかではむしろ{ダメだこりゃ!}的な存在でしかないってことでしょうね。
もちろん、なんでもかんでもUSAが偉いってわけではないですが、昨日お話しした振り込め詐欺系の犯罪も、日本人のそういうところを巧妙に突いているのは確かかも。
振り込め詐欺に引っかかる主体は、ほとんどお年寄りっていうのも、日本の昔ながらの道徳観というか「いい人観」みたいなのが年配者ほど強く染みついているからでしょうね。
あと、お年寄りというのは、だいたい周りの人に相談したり、意見を聞いてみようという「すなおさ」にかけていたりもする。
私が思う「すなおさ」っていうのは、むしろ信頼できるひとをきちんと見分けて、自分の判断力に自信がない場合は、そういう人に相談してみるというような「すなおさ」なんですよね。
その点、年齢に関係なく人の言うことにそのまま従うってことを素直さと勘違いしまくっている人が多すぎるような気もします。