共有経済は気持ちの共有がベース
印西次郎です。
以前からお話している新しい経済哲学の続きなんだけど、
信頼関係といっても、ただお互いを信用しあうというだけではなく、
貸し借りとか、負い目とか、そういう広い意味での打算がないというのが、本来の信頼関係ですね。
車にしても自転車にしても、いやいや家にしても、なにも一人一人がしがみつくようにして保有してなくてもいいんじゃないか。
無駄だし、維持費もばかにならない。
ただ、ステータスシンボルとか、持ってること自体に満足感や目的があるという人たちは、やはり金銭経済の世界に留まるでしょう。
文明評論家のジェレミー・リフキンも、
「2050年の世界では共有型経済が資本主義と並び立つ存在になっているだろう」
と言っています。
それはそれでいいと思います。
なぜなら、世の中の全員が経済生活の上で同じ哲学をもっているというわけではない。
もっと平たく言えば、みんながみんな気持ちが通じ合うわけではない。
だから、気持ちが通じ合わない同士は、やっぱりお金を介して関わりあうしかないんですね。
このことは一見当たり前みたいですが、私たち人間が現実に生きていく上で、とても重要なポイントです。