印財貨幣講座 5
ここのところ、いろんな世界で十代の人たちが注目を浴びています。
今のところスポーツやゲーム(この間はオセロ、ずっと以前には将棋とか)などが主だけど、アメリカなんかでは、すでにビジネスやプログラム開発などの分野でも起きている現象ですね。
私自身も子供のころからよく思ってたんだけど、通常の学校教育というのは、飛び抜けた才能を引き出したり伸ばしたりすることは不可能なばかりか、すごい邪魔をしている。
せめてアメリカみたいに飛び級があればマシかもしれないけれど、それにしたって、せいぜい数年から十年程度、義務教育というお粗末な体制を抜け出せるというだけのことでしかない。
私の友達のひとりに、数学や物理の天才がいましたが、結局義務教育(と高専教育)に潰されてしまった。おとなしくて素直な男だったので、私に対して以外はむしろその才能を隠していたんですね。そのため、才能そのものがかれ自身にとってもどうでもいいものになっちゃって、わざわざ馬鹿げた受験勉強をして大学まがいの機関に入る気をなくしちゃったらしいんです。
どれくらいすごかったかというと、中学生の段階で、電子雲の不確定性理論を理解してただけじゃなくて、かれ自身の仮説までもっていた。
難しすぎて私もよく理解しているとはいえないんだけど、要するに可能態のフィールド理論という感じでした。
電子を粒として考えるからわからなくなるんだそうです。
磁場なんかを粒概念で考えるひとはいないでしょう? だのに、なぜ電子を粒子として限定しなきゃいけないのか? 電子というのは、一定の条件を保持したフィールドに現れたり消えたりしている現象のひとつ。そう考えて理論を進めていけば、不確定性理論だとかもわかりやすく解けていくというんですね。
すごいでしょ?
そういう才能を、既存の学校教育は潰しまくってるんですね。
そういえば、彼の理論を私と二人で物理の主任に話してみたら、それは君、ただの想像だよと笑っただけでした。話した私たちが間違ってましたね。(笑)