自然絵画教室@印西
印西市は、里山が豊かな土地としても有名ですよね。
里山というのは、深山に対する言葉で、
人の居住地に隣接していて、
人間の生活の影響を受けた生態系が存在する山
(というより森林丘陵)のことです。
画家の父がこの地に住みたがっている理由のひとつが、
まさにこの豊かな里山の存在です。
ここで自然絵画教室的なことができたら…。
老若男女問わず、自然のなかで絵を描くというのは、
心身にとても優れた効果があるし、
なによりも時間を忘れて楽しめますよね。
父は長年、矯正施設で絵画講師を務めてきました。
(法務大臣からの表彰や藍綬褒章受章もその関係です)
そして、犯罪や非行といった反社会的な行為を犯してしまった人たちも、絵画の楽しさに目覚めると、文字通り人が変わったように好い精神状態になっていく。
その事実を身を持って経験してきただけに、広く一般の人たちにもそれを味わってもらえたらいいなと願っているようです。
一方、息子の私のほうは、実生活や人生に悩みを抱えた人たちの精神的なカウンセリングをしてきました。
その経験を通じて、絵画や音楽あるいはダンスといった広い意味でのアート・セラピーと、言葉によるカウンセリングとを組み合わせることで、意外なほど大きな効果があることに気づかされました。
このあいだ電話で父にその話をすると、ぜひそれを原稿にしてほしい、講演にも使いたいからと言われました。
これはひと月あまり前の、草深の森の風景です。
今は紅葉して落葉が始まっているはず。
刻々と変化してゆく生命と風景。
木々に囲まれた里山の空気のすがすがしさとフィトンチッドの効果。
一日もはやくこういうところで、父が自然絵画教室を開けるようになったらいいなと思います。