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パレイドリア現象とお絵描き

昨日お話したシミュ楽ら(笑:シミュラクラ)現象は、

精神医学の世界でパレイドリア現象と呼ばれる脳の機能と深い関係があります。

空の雲とか、壁のシミとか、潮騒とか、なんでもない物や風景や音から、特別な意味のあるイメージを思い浮かべる、脳の働きとでも言えばいいでしょうか。

空耳アワーなんかも、原詩の意味がわからない日本人が聞くと、(全く関係ないけど意味のある)日本語に聞こえるという点では、その一種といってもいいかもですね。

 

お絵描きについていえば、レオナルド・ダ・ヴィンチは、手稿のなかに次のように書き記しているそうです。

様々なしみがついたり色々な種類の石が混じった壁を見たとき、何らかの風景を創作しようと思っていたならば、山、川、岩、木、平原、広がった谷、様々な丘で彩られた色々な風景との類似を見ることができるだろう。また、様々な戦闘や素早く動く人影、奇妙な表情の顔、異国風の衣装、数えきれないほどのあれこれも見てとれ、それらを個別の、納得がいく形に帰することができるのだ。

 

それは単なる空想とか妄想にすぎないかもしれないし、また自分にしかみえない現象を見つけ出す能力という面もあるかもしれません。

 

でも、いずれにしても、この能力がないと、あるいは過剰に働いたりすると、現実をうまく生きていくことが難しくなってしまうようです。

そこで、お絵描きを通して、適度なパレイドリアの能力を養ったり復活させていく

―それが、私たちの自然絵画セラピーの方法の一つです。