二十世紀最大の画家の一人とされる
パウル・クレーPaul Klee (1879-1940)
は、晩年とてシンプルな作品をたくさん描いています。
もともとクレーはシンプルな構成と、独特の色のコンビネーションを活かした作品を創造してましたが、ナチスから亡命して二年後に皮膚硬化症という原因不明の難病にかかっていたため、極限まで単純化された線でもって自分が描きたい、あるいは描かざるをえないヴィジョンを刻みだしていった。
そのなかでも人気が高いのが、彼の天使シリーズで、特に
忘れっぽい天使
は、美術教科書にも掲載されたりしてるし、好きな人が多いようです。